カミングアウト       
 
 
良人歩いている。こそこそと後をつける健太。(バレバレ)
良人振り返る。健太さっと隠れる(バレバレ)
 
良人「・・・・・・あのさ・・・わかってるかもしれないけど・・・バレバレだよ」
健太「・・・・・・」
良人「おーーい、健太ーーー」
健太「に、にゃーーーーーー」
良人「なぁんだ猫か・・・ってバカにしてんのか!?」
 
健太でてくる
 
健太「バレてたのならばしかたない。今日こそ決着をつけようではないか」
良人「またそれか・・・。いい加減に」
健太「ぬおおおおお!!!良人好きだ付き合ってくどぅえっへっ!!!」
 
良人腹パンチ
 
良人「その続きを言ってみろ。次は顔面いくからな。」
健太「えへへへ・・・いてぇv」
良人「何故そこでよろこぶ!?」
健太「だってオレマゾだし。この痛みも愛のムチだと思えば!!(悦)」
 
良人少々迷いつつ健太の顔にデコピン
 
健太「いてっv」
良人「・・・・・・これもだめか・・・あ”ーーーーー殴りてぇ・・・」
健太「なんでそこまで嫌がるんだよ」
良人「わかんねぇのか!?法学部主席なのに!?ふざけんな!!」
健太「オレはいつでも本気だよ」
良人「愛っていうのは男と女の間で生まれるもんじゃねぇのか!?」
健太「そんなもの本当の愛ではない!!男女の間で生まれる愛なんぞ効率よく子孫を残すためのくだらない人間の本能じゃないか。その本能に逆らってこそ生まれるのが本当の愛じゃないのか!!??」(ビシッと指)
良人「なんか言ってること正しいような気がしないこともないが俺は絶対に認めーん!!しっかりするんだオレ!!こんなホモの口実にのっちゃだめだ。自我をたもて!!あいつは法学部首席で阿多アンが良いから正論に聞こえるんだ負けるなオレ!!よーし自己暗示が効いてきたぞぉー」
健太「さっきからぶつぶつ言ってるけど大丈夫か?」
良人「はい。私はとても大丈夫です。」
健太「・・・なんで英語の教科書の口調なのさ」
良人「あっそうだ、これから二人で病院行こう。そこでお前の安楽死用の薬を処方してもらおう」
健太「多分無理だと思うよ」
良人「あ”ーーーーもうなんか泣けてきた」
健太「オレの胸板でよければかすけど」
良人「いるかぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
健太「遠慮すんな」
良人「だからいらねって言ってんだろ!!」
健太「なんだよ冷てぇなぁ。」
良人「なんかコイツをうまくおっぱらういい方法はないのか?」
健太「良人ってもしかしてひとり言体質?全部丸聞こえだけど」
良人「うるせぇお前もなんか考えろ」
健太「何言ってんの、いやだよ」
良人「うううう・・・。ポクポクポクポクチーン(一休さん)」
健太「あ、なんか思い付いた?」
良人「おう、実はオレ彼女が居るんだ」
健太「ウソでしょ」
良人「うん・・・いやいやいや違う違う違う!!マジマジいるいる!!!」
健太「じゃあ誰だよそいつ。連れてきてよ」
良人「ちょ、ちょっと無理かなぁ」
健太「なんでさ、彼女でしょ?呼べば来てくれるんじゃねぇの?」
良人「えぇーーーーとぉ。あっ、あの人がオレの彼女」
 
健太の後方よりおばあさんが歩いてくる
 
健太「・・・・・・熟女趣味なのか?」
良人「え”っ?ち、ち、ち違いますよ!?冗談ですよ冗談」
健太「・・・・・・」
良人「あっ、あの子・・・か・・・も」
健太「かも?」
 
小学生
 
健太「意外と守備範囲広いのな・・・」
良人「と、見せかけてこれも冗談だったりして」
健太「・・・」
良人「あはははははははは・・・・・・」
健太「もういいんじゃね?オレと一緒にカミングアウトしようぜ☆」
良人「あ”あ”あ”ああああああ!!!そっちに話を戻すなぁぁぁぁ!!」
健太「いいじゃん。あ、ほら、赤信号みんなで渡れば怖くないってよく言うし」
良人「それは車通りの少ない所でしか使えない言葉だ!!!車がびゃんびゃん通ってるところで渡ってみろ。全員ひき肉ミンチで道路と融合じゃぁぁぁ!!?」
健太「お前と生死を共にできるならオレは大歓迎だ!!」
良人「ひとりで死ねぁ!!」
 
パンチ
 
健太「っっ〜〜〜!!すいません。もう一発お願いしますv」
良人「だぁぁぁぁまたやってしまった!!」
健太「オレはそんなお前も大好きだv結婚したら毎日ドメスティックバイオレンスでもいいよv」
良人「結婚するわけねぇだろうが!!」
健太「二人で温かい家庭をつくっていこうぜ☆」
良人「男同士で温かい家庭が作れるかぁぁ!?」
健太「人生行き当たりばったりでどうになるってんだよ」
良人「だめだろそれ『ご利用は計画的に』だろ!?」
健太「なんか違うけど・・・」
良人「オレは男じゃなくてかわいい女の子と普通の恋愛がしたいんだよ」
健太「普通じゃつまんないじゃん。他人とは違う恋愛しようぜv」
良人「・・・・・・怒っちゃだめだ良人。ここで怒ったら相手の思うつぼだ。落ち着け落ち着くんだ・・・心頭滅却すれば火もまたすずしだ」
健太「心と頭を滅却したら死んじゃうと思うよ」
良人「へ、屁理屈こねんな」
健太「もうあきらめろよ。オレは毎朝お前の味噌汁が飲みたいんだ」
良人「残念だが、オレの家庭科の成績は2だ!!塩と砂糖もんまちがえる!!」
健太「不器用なとこもひっくるめて好きだ」
良人「オレはお前が大きらいだ。変態なのもひっくるめて」
健太「好き」
良人「嫌い」
健太「好き」
良人「嫌い」
健太「好き」
良人「嫌い」
健太「嫌い」
良人「好・・・き?」
健太「やっと俺の思いが通じたんだなv」(抱き)
良人「まてまてまてまてー意義有り!!誘導尋問だ!?」
健太「テレるなよぉv」
良人「今の証言は無効だ!!」
健太「またまたぁー」
良人「わぁぁぁぁぁっもういやだぁー穴があるならさらに深く掘って永住したいー」
健太「オレも一緒に住んでいい?」
良人「殴るぞ」
健太「ちょっと強めの一発お願いします」
良人「ぬぁぁ!!この憤りをどこにぶつければいいんだ!?」
健太「オレにぶつけてくれ」
良人「んなのお前をよろこばすだけじゃねぇか!?」
健太「エヘ☆」
良人「・・・・・・」
健太「と言う訳で付き合おう」
良人「と言う訳ってどういう訳だぁー!ぜんぜん話がつながってねぇし」
健太「雰囲気的に」
良人「一体どうやったらそういう考えにたどりつくんだ?」
健太「んもうわかってるくせにぃ」
良人「分かんないし分かりたくもない。むしろ殺したい」
健太「あ、そうだ」
良人「人の話をまったく聞いてねぇな」
健太「今から良人の家に行きたいんだけど」
良人「なんか予想はつくけどなにしに行くんだよ」
健太「何ってもちろん良人のご両親に『息子さんを下さい』って言いにv」
良人「・・・・・・死ねとは言わないが4分の3殺しにされてくれないか?」
健太「うわぁ・・・微妙な優しさぁ。・・・・・・あ、もうこんな時間じゃないか。早く行かないと良人のご両親に失礼だな。実はもう会う約束はしてあるんだ。」
良人「いつの間にそんな約束したんだ」
健太「ヒ・ミ・ツv」
良人「ちょ、まて、何これ。息子が男と結婚なんて家庭崩壊の危機じゃん!!」
健太「ま、そのへんはどうにかなるよ」
 
健太、良人をつかみひきづっていく
 
良人「うぇ?は?どうにかなるわけねぇだろ!?ちょっ、は、離せ!!ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 
                                     お終い。