チェンジ
 
舞台は教室あたりは薄暗い。
 
女1「時間が解決してくれると思っていた。でも未だに私は私の先が見えてこない。一体何をしたいのか、何がしたいのか・・・友達の前では余裕を見せているけど、それは私の意地だ、他人に負けたくないという心の現われ。だけど実際私は、今目の前に居る友人に憧れを抱く、自分のやるべきことを見つけ実行している彼女に嫉妬する。そんな矛盾が私の中に渦となって広がっていく・・・。」
 
照明明るくなる。
 
女1「あ、減ってる・・・」
女2「何が?」
女1「ん〜、これ」
女2「あー体験入学の申込書か、ハルカこの学校行くんだっけ?」
女1「別に行きたいわけじゃないんだ」
女2「なのに気になるんだ?」
女1「気になったって言うか、皆進路に向かって頑張ってるんだなって・・・サヤカは保母さんだよね」
女2「そうだよ、今は夢に向けて頑張って勉強中です」
女1「保母さんか〜、私は子供苦手だから無理だ」
女2「そうかな〜ハルカって結構面倒見良いじゃん」
女1「そう?」
女2「でもハルカ別に保母さんになるとか考えてないし嬉しくないか。そうだ、ハルカの進路って聞いたことなかったけどなに?」
女1「私?私はね・・・まだ絞り込めてないんだよね」
女2「そっか、でも三社面談も近づいてるし焦って決める必要はないけど、でも意志は固めといた方が良いよ」
女1「わかってるよ」
女2「何かあったらいつでも相談してよ。私なんかでも力になってあげられることもあるだろうしさ」
女1「うん、ありがとう。でもその必要はないかもね〜もうすぐ決まると思うし」
女2「そっか、良かった。じゃあ決まり次第報告よろしく」
女1「あ、うん・・・・・・。そういえば最近暑くなってきたよね・」
女2「そうだね〜、ついこの間まで春の日差しを満喫してたんだけど、もう夏の気配が感じられるな〜」
女1「今年の夏は何するんだろう・・・」
女2「部活も引退したしね、今まで異常に勉強漬けの毎日になったりして」
女1「そうだ、部活終わったんだっけ・・・って私は元から入ってないけどさ〜、今になってちょっとやっておけばよかったって思うよ。良い思い出じゃない?特に大会とかさ〜」
女2「ほんとに勿体無いことしてるよ・・・、やっぱりさ〜大会は良いよ特に最後の大会とかはさ〜なんていうのいろんな思いが交差するんだよ、それがプレッシャーになったりさ、この結果次第で次に進めるか否かが決まるわけだしさ」
女1「で、どうなるわけ?」
女2「どうにもならないよ、ただいつもよりも感覚が澄んでいるのかな、弓がしなる音が耳にさわったり、遠くに見える的が妙に笑ってるように見えたり、いつも体験できないことが普通に起こるな・・・放ったときは本当に真っ白。でもそれが気持ちよかった、私はこの瞬間のために今まで頑張ってきたんだって思えたよ」
女1「なんかそういうの羨ましいな」
女2「でもそんな事言っても結果は駄目だったから悲しいな・・・」
女1「そっか・・・でも頑張ってその結果が駄目でも良いんじゃない?私はサヤカカッコ良いと思うよ。」
女2「ありがとう、・・・こういうところがさハルカが面倒見が良いって思うとこなんだよね」
女1「そんな事ないでしょ」
女2「ううん、だっていつも励ましてくれたりするでしょ。」
女1「あは、それは根っからの性分ですから。」
女2「姐御って感じ?」
女1「そんな感じかもね〜」
女2「ちょっと似合うんじゃない」
女1「てめぇら、あたしについてきな!!」
女2「そうそう、そんな感じでさぁ〜」
女1「今からでも遅くない、極道の道を歩んでみましょうかね」
女2「ちょ、ちょっとそれは・・・」
女1「冗談だからさ〜のって頂戴よ。結構恥ずかしいんだからさ。」
女2「私にお笑いの才能を求めないでほしいな。」
女1「求めてないし、おくまで友人として止めるとかさー」
女2「止めたつもりなんだけどね〜」
女1「止めてないでしょあれは」
 
校内放送の音が鳴る(ピンポンパンポン♪)
 
アナウンス「えー、3年×組鈴木サヤカ、校内に残っていたら至急進学指導室まで来なさい。」
女2「なんだろう、ちょっと行ってくるね。」
女1「うん、待ってるし、いってらっしゃいな」
 
女2はける。
しばしの沈黙
 
女1「サヤカはずるい、何でも出来るし、優しいし・・・この間のテストだって学年で1番だった。私は中間より少し上なだけ、特に何かに秀でているわけでもなし、特に何かこれがしたいと思うようなこともない。さっき言った絞り込めてない・・・なんてウソ、まだしたい事もわかっちゃいない、なのに見えは私を素直にしてくれない。負けたくない!そう思ってはいるのに私には何もない、だから相手の前で自分を卑下して相手の誉め言葉を待っている・・・嫌いだ、そんな自分大嫌いだ、なのに結局私は私でしかないんだ。あーあ、わたしもサヤカみたいな子に生まれたかったな。」
 
ハルカうつむく、しばらくして教室を後にする(はける)
 
女2「ハルカー、ゴメン遅くなっ・・・あれ居ない。ハルカ?(辺りを見回して)鞄もないし用事でも出来たのかな、だったらメモくらい残してくれれば良いのに・・・どうしたんだのかな。」
 
サヤカしばらく考えるが教室を後にしようとする。
そこにハルカが戻ってくる。
 
女2「ハルカ!?なんだまだ居たんだ、良かった。荷物ないからもう帰っちゃったのかと思ったよ。」
女1「・・・ごめん。」
女2「いいけど、どうかしたの?」
女1「・・・別に、どうもしないよ」
女2「でも・・・」
女1「今日は少し気分が悪いだけだから」
女2「でも!最近すこし変じゃない?」
女1「え?いつもと変わらないじゃん」
女2「ウソ、絶対変だよ、なんか私と距離置いてるって言うか・・・それに・・・」
女1「だからなんでもないって。」
女2「ねえ、私ってそんなに信用ないかな、頼りない?」
女1「そういうわけじゃないけど・・・」
女2「だったら・・・」
女1「なんだっていいでしょ!!!」
 
沈黙・・・
 
女2「あのさ、ハルカが気にしてるのって進路のことだったりする?」
女1「別に」
女2「前から気になってたの、そういう話するときのハルカ凄い険しい顔になってて、さっきもあからさまに話しそらしたし・・・」
女1「それってサヤカの気のせいなんじゃない?」
女2「そうかもね、でも変なのは確かだと思うよ。どうして何も言ってくれないの?」
女1「話す必要なんてないから・・・」
女2「やっぱり、何か悩んでるんじゃない。」
女1「・・・・・・」
女2「私には言えない?」
女1「・・・・・・」
女2「ねえ、ハルカ・・・」
女1「うるさいな」
女2「え・・・」
女1「どうしてそんなにしつこいわけ?話したくないんだからそっとして置いてくれれば良いじゃない!」
女2「それは・・・」
女1「それは、なによ、なんなのよ。」
女2「だから、ハルカの悩みとか重荷とか少しはとれたらって」
女1「は?それ本気で言ってるわけ?冗談じゃない」
女2「ハルカ?」
女1「私の悩み?重荷?・・・教えてあげようか?それってサヤカあんたのことだよ」
女2「え・・・どうして」
女1「どうして?どうしてだろうね、私にもわからないよ、ただサヤカが羨ましかった、羨ましくて仕方なかった。サヤカはいつも私の憧れだった、でもある時それがとてつもなく自分を醜いものにしていくことに気づいたの。」
女2「・・・・・・」
女1「頑張って隠してるんだ、今だって嫉妬でいっぱいで、だからたまに自分は凄いって言い聞かせて落ち着かせるの。サヤカや他の人からの誉め言葉を聞いて自画自賛してそれで落ち着いているような人間なのよ。」
女2「ハルカ・・・」
女1「こんな私をどうおもう?何もない、何もできない、焦って焦って・・・」
女2「私は、私だってハルカが思ってるほど上手くいってないよ」
 
舞台端より先生登場。
 
女2「失礼します。」
先生「急に呼び出してすまなかったな。」
女2「いいえ、何か御用でしょうか」
先生「いや、そのな、お前の進路のことでな・・・」
女2「何か問題でもありましたか?」
先生「いや、問題というかな、お前は本当にその進路で良いのか?お前の成績だったらもっと良い大学だっていけるんだぞ。もう少し考え直してみないか?」
女2「またその事ですか?前々から言っている通り私には夢があるんです、それを簡単にあきらめて「ハイ、じゃあ・・・」なんて言うわけないじゃないですか。」
先生「しかしな、もったいないと俺は思うぞ。」
女2「もったいないって・・・それってどういう意味ですか?私にはやりたいことがある、だからそのために希望する学校に言って勉強する。それで良いじゃないですか何がいけないんですか?先生の心配ってなんですか?そんなの学校の都合じゃないですか、そんなの希望する子なんて一杯いるんだからその子達に回してくださいよ。」
先生「わかったよ、しかしなんでまたそこまでレベルを下げる必要があるんだ?もっと良いところにもお前のいきたい学科があるところがあるじゃないか。」
女2「それは・・・」
先生「別にその学科があればどこだって良いんだろう?だったら他に○○大学とか△△大学とかあるじゃないか。」
女2「・・・じゃあ、○○大学とか△△大学にしたら先生は何も言わないって言うんですか?・・・私、どこでも良いなんて理由で大学選んでませんから。設備の充実なりちゃんと考慮してます。先生が行くんじゃないんですから、いい加減私の意志を尊重してもらえませんか?」
先生「・・・まあそこまで言うなら仕方ないな、わかったよ」
女2「・・・失礼します。」
 
先生はける
 
女2「さっきの呼び出しこのことだったんだ。」
女1「・・・・・・」
女2「前々からもっと良い大学に行けって、好きなことしたいのもわかるがお前のレベルに行こうとしている大学のレベルがあってないとかさ。なんでそんな事が本人でもない先生がわかるんですかってって感じ。」
女1「そう・・・」
女2「・・・だからさ、なにもハルカだけが悩んでるわけじゃないんだからさ、気にしないで自分のペースで見つければ良いじゃない。私手伝うからさ、ね、一緒に頑張ろうよ。」
女1「・・・・・・うん。・・・・・・・・・・・・なんていうと思った?サヤカの話、私には自慢話にしか聞こえない。私と同じで悩んでる?違うじゃん、サヤカには目的がちゃんとあるじゃない?そのために今、一生懸命頑張っていられるじゃない。私にはそれがないのよ、それも今の時期に、どうしても見つからないの」
女2「だから、今から見つければ良いじゃない。どうしてそんなに焦るの?ハルカにはハルカのペースがあるでしょ?」
女1「私のペースなんて結局・・・無視されるのよ。親は「まだ決まってなのか、なんていい加減なヤツなんだ」学校では先生に「まだ進路決まってないのか?お前の友達や他のみんなだってもう進路にむかってがんばてるんだぞ」・・・だって、これでも焦らないで居る方が無理だよ。」
女2「何で言ってくれなかったの?」
女1「言ってどうにかなった?サヤカは優しいから一緒に悩んでくれると思った。だけど嫌なの、誰かにそういって、こういうやつなんだって思われるのは怖いの、私は私が一番優位に居ないと怖いの、嫌なのよ。」
女2「なんで自分は悪いって方向にばかり気をとられるの?私はハルカのこと好きだよ、なんとも思ってなかったら放って帰るじゃない」
女1「サヤカにはわからないよ、絶対にわからない。私の気持ちがあんたにわかってたまるか!・・・なにもない私の気持ちが、有り余るくらい持っているサヤカにわかるわけない。」
 
長い長い沈黙。
 
女2「そうだね、わからないかもしれないね。」
女1「・・・・・・」
女2「でも、だったら今のハルカみたいにただ悩んでればいいの?」
女1「・・それは・・・。」
女2「・・・私大嫌いなのよね、今のハルカみたいな人。ちょっと他人と違うからっていつまでも一人でウジウジして不貞腐れてる人、本当にむかつく。確かにハルカの気持ちなんてわからないよ、わかりたくなんてないって。こっちから願い下げよ。」
女1「どうせ、ウジウジしてるわよ、嫌いなら放っておけば良いでしょ!!」
女2「あ〜嫌だ、じゃあなに?ハルカはそれでお終いなわけ?特に何をするわけでもなく誰かが助けてくれるのをまってるの?「助けてー」なんてふざけないでよね。甘いのよ考えが、自分のことくらい自分で考えなさいよ。考えて向き合いなさいよ。今のハルカただ逃げてるだけでしょ?」
女1「うるさい!!サヤカには関係ないでしょ、ほっといて!!」
女2「いつまでもウジウジしてないでよ」
 
女2、女1の頭を思いっきり叩く。
 
女1「な、なに・・・」
女2「なにって私がハルカの頭を叩いた、それだけよ」
女1「だって、サヤカこんなことしない・・・」
女2「私はこんなことしない?どうしてそんな事いえるのよ。それはハルカの勝手な私の像でしょ?今の私はハルカの知らない私、さっきハルカ自分で言ってたじゃない?いつも心の中に隠してたって、それが今の私だとしたらどう?ハルカが言ったようにちゃんとしてる?ハルカと何も変わらないでしょ?」
女1「・・・・・・」
女2「ハルカ自分には何もないって言うけどさ、美術とか得意じゃない」
女1「・・ただ少しかけるくらいだし」
女2「じゃあ、それを伸ばせば良いじゃない?デザイン関係の仕事とかあるじゃない、それに描くの好きなんでしょ?初めから何でもダメって決め付けて自分殺してどうするの?」
女1「だって、だって!!」
女2「・・・・・・」
女1「だって怖いじゃない、もし今私はデザイン関係の進路を決める。でも、失敗したら?私には向いてなかったら?どうなるの・・・私はそこで終わりじゃない。そんなの嫌じゃない、怖いじゃない、辛いじゃない。自分に自信なんてもてないのよ、どうせ弱虫よ、しかたないじゃん怖いものを怖いと思って何がいけないのよ!」
女2「そんなの誰だって同じだよ」
女1「・・・・・・」
女2「私だって不安だよ、怖いよ、もし頑張って、でも採用してもらえなかったらどうしようとか考えるよ、全然平気なんかじゃないよ。」
女1「だけどちゃんと進んでるじゃない・・・。」
女2「あきらめられない夢だから・・・だと思う。だけどね、私だけじゃない。何もないところからちゃんと見つけていける子だって一杯居るんだからハルカにだってできるよ。」
女1「・・・・・・」
女2「ね、ハルカ」
女1「私もね、夢ってあったと思うの、高校はいりたてのころはそれに向かって部活でも頑張ってたし、でもね、だんだんつまらなくなってきた、息苦しい。結果を残せって言う顧問の声とか、授業中だって段々どうでもよくなってきちゃって。」
女2「・・・・・・」
女1「2年になって先生ともいろいろあって・・・で部活でもそうだったから」
女2「で、やめたんだ」
女1「うん。」
女2「でもどうして、だんだん・・・その・・・嫌になってきたの」
女1「・・・わかんない。」
女2「それをわかることが、ハルカにとって一番大切なんじゃないの?」
女1「なんだろう・・・」
女2「・・・・・・」
女1「・・・・・・あ〜わかんないよ」
女2「あきらめるの早すぎでしょ!!」
女1「でもな〜」
女2「・・・・・・」
女1「・・・・・・やっぱりプレッシャーなのかな。」
女2「プレッシャー・・・ね」
女1「うん、ほら、だんだん卒業とかが近くなるに連れて進路のこととか何かと先生ってプレッシャーかけてくるの。このままじゃダメだとかさ色々なかった?私はよく言われてさ、頑張ってるのにまだまだだって、そういうのがだんだん重くなっていくんだ、それに潰れないようにってまた踏ん張って、踏ん張って・・・だけど結局ダメだった。」
女2「そっか・・・」
女1「でもね。一回潰れちゃうとね、もう怖い方が先にたってどうしても前に進めなくなる。失敗したらって・・・またダメになって愛想つかされてしまうって。」
女2「そうだね、まるで私達は高校の道具みたいだもんね、なまじ進学校だからさ去年はどこに何十人の生徒が行きましたって看板だもん。初めは凄いって思ってたけど・・・なんか正直疲れたかも。」
女1「もちろん勉強が私達学生の本分だって言うのはわかってるはずなのに、なのにどうしても抵抗を覚えてしまう。なんでだろう、それが重荷になって、辛くて仕方なくなる。」
女2「不思議だね。」
女1「そうだね。」
 
二人少し空気がやわらぐ。
 
女1「サヤカ・・・ごめん、ありがとう」
女2「いえいえ、どういたしまして」
女1「・・・・・・」
女2「それにしてもハルカが私のことあんな風に思ってるとは・・・」
女1「サヤカは悪くないのにね。八つ当たりだよね。・・・だってサヤカは完璧なんだもん。どうしても自分と比べて悲しくなる」
女2「わかる気はするよ、私もハルカ羨ましいし、人付き合いと良いし人懐っこいし、だからわたしもそんな風になりたいって思ってた」
女1「それはどうも〜」
女2「でも、結局私は私でしかないんだよね。ハルカは目標だけど自分のペースで追いつくよきっと!」
女1「じゃあ、私も次のテスト少しでも良いからサヤカに近づいてやろうじゃないの」
女2「おお、言ったね。私は頂上でお待ちしてます」
女1「・・・ばてない程度に頑張るわ、さーそうと決まったら今日から私とあなたは敵同士、気安く話しかけないで下さる。」
女2「なにそれー」
女1「なんかよく漫画であるじゃんか、ライバル同士がさぁ〜。あれですよあれ、気分はそんな感じで。」
女2「あははは、良いね〜」
女1「あのさ、私しばらくサヤカと話せないかもしれない。」
女2「は?」
女1「は?って・・・特にわけもないけど、またサヤカに対して嫌な感情抱きたくないし。」
女2「なにそれ、全然進歩ないじゃん。」
女1「人間早々簡単に変われませんよ。」
女2「そうだけど、それじゃあ私が寂しいじゃない。」
女1「たまには良くない?」
女2「たまにはの意味が良くわからなんだけど」
女1「とにかく夏が終わるまで少し待ってて・・・」
女2「わかったよ」
女1「ありがとう。」
 
二人仲良く話し合っている。
 
女2「そろそろ帰ろうか。」
女1「そうだね。」
女2「なーんか久しぶりな気がする。」
女1「なにが?」
女2「いろいろ」
女1「なにそれ」
 
二人はけていく。
 
女1「あ、忘れ物した。先に玄関行ってて。」
女2「はやくしてよねー。」
 
女1舞台にもどってくる。
自分の席で何かを探す。
 
女1「何でサヤカを避けなくちゃいけないのかはわからない。だけど、なんとなく私の気持ちのモヤモヤは晴れていないし先が見えていないのも事実だ、話しただけで解決するなら世の中の悩みなんてなくなってしまうだろう。それでも前よりは違うと感じるのはやはり気持ちに変化が現れた兆しなのだろうか・・・。」
 
少しずつ音が流れてくる(エンディング)
女1はける。
 
女1「ごめーん」
 
幕下ります。
 
                                     お終い。