・残念。字が薄かったのでコピーでは判読できないところが多々あり、三分の一は読めませんでした。これからは「人に読んでもらうための配慮」「気配り」にも心を砕いてください。細かいことのようですが、実は内容をよくするための基本に通ずることです。濃い字ではっきり読める原稿を書けるようになったとき、気味はきっと内容としてもよいものを書けるようになっているでしょう。
・元気のいい台詞の数々がはつらつとしています。高校生の生活を活写している、といってよいでしょう。
・留年するかしないか?――という問題の設定まではよい。そのあとさらに具体的にその問題はどうにか乗り越えられかけたほうがよい。乗り越えられかけたら、そこで問題がさらに明確化し、テーマに向かう深さもそこに生じるからです。
・留年したのに「気に入ってる」という矛盾が生活の中にはありますよね。それが生、生きること、喜びの実相、です。観察眼が優れています。