・残念。鉛筆の文字が薄くて、コピーする人ががんばっても、三分の一くらいは判読できていません。「他人に読めるように」という心配りを、次回からは期待します。「自分が面白ければよい」ということではなく、「他人にどう見えるか」「他人にどう優しくするか」という心がけが、表現の基本姿勢であることをお忘れなく。コピーにはっきり映る文字で作品を書き上げることができたとき、きっとそれは作品の内容にも影響しているはずです。ファイト。結局は「人柄」が作品を生むのです。
・登場人物たちがどんな困難を前にしているか、の設定が甘い。特に、人としての有様に、それはどういう切羽詰った問題を提供しているのか、を語ってほしかった。すると、文化祭が終わったあとの風はずいぶんさわやかに吹くのじゃないだろうか。
・会話は、一人一人の性格設定がきちんとしていて、書き分けが明確で、生き生き、しかもおもしろくできています。この「会話を作る術」さえ手中にあるのだから、物語の構成さえしっかり作れたらいい物語が成就するのは間違いない。がんばろう!