・よくできています。困難が立ちはだかる→克服しようと努力する→理由があってうまくいかない→さて次は?という一つ一つの段階が説得力を持ちつつ、自然につながり、流れています。
・それにハッピーエンドにはならないというちょっと高次な物語進行の選択をしているのですが、そこも、「別なる次元への登場人物たちの到達」がきちんと定置されています。お手本どおりが見事に飲み込めています。
・二人は結果を求めたけれど、実は求めていたのは過程、なんですよね。人生はプロセス、「充実する」ことこそが、なによりそれ自体、幸せなのだと思います。大切なことにたどり着いた登場人物たちと作者の未来に幸あれ。
・舞台上で走る……というのは舞台上の表現としてほぼ成立しないのじゃないか?と思います。なにか演出上の工夫が必要でしょうね。