・謎めいた終わり方ですね。子のがんばりと決意が母に、新しい世界を拓かせた、子も喜ぶ、ハッピーエンド……と思えた、思いかけたのに、子は強くそれを拒む、なぜ?ここからがひと筋縄ではゆかない心のドラマ、心の糸のほぐしどころ……と思えましたが。
・ダイエットに走る男の子の、その直接の契機ではなく、心の深部の問題、基盤のなる人間関係の問題、そこへ向かって切り込んでいく、その途上で終わっているのですよねきっと。お話しはいくらでも深く、そして鋭く人に、社会に、切り込んでいけそうな、迫力ある設定ができたと思います。
・いささか説明的な長台詞が多い。その中で紹介したい情報を、どのようにわざとらしくなく、素直にナチュラルに織り交ぜるか……これは少し慎重になって書き進めばできることです。どうか、次回作では期待しています。